Joseph.P.Swanという人物が寄稿したこの記事は、天然痘ワクチンを徹底的に証拠を提示して批判したこともそうですが、ワクチンの存在そのものを論理的に否定してみせた世紀の名記事です
我々Bea;champのロゴのフォントは、Swanの寄稿したこの記事への敬意も込められています
100年以上も前の記事だからと侮る人がいますが、ハッキリ申し上げましょう、現代の方が余程非科学の中にいます
天然痘はワクチンで撲滅したとどんな教科書にも記載があることでしょう
しかし、それが全くの捏造以外の何物でもないことを、当時に生きた方々の生の文に触れることで分かってきます
こちらの記事は、限られた紙面の中で、それを簡潔かつ極めて明快に論証してみせた史実に残すべきものです
それでは参りましょう
1.ワクチンは「グロテスクな迷信」
ワクチン接種に纏わる論争にある多くの不確実な点の中で、少なくともこれだけははっきりしている。ワクチンに科学は存在しない。
ワクチン接種(正確には牛痘だが)が天然痘を、一例でも防いだことや軽減したことを証明する科学的証拠は一切ない
天然痘の原因そのものでさえ、医学界の不名誉ながらに未解決問題であり、協賛企業から1,000ポンドの報奨金が提示されたにも関わらず、推進派の解剖学者たちは、牛痘の病原体の発見という無駄な努力のために、無数の動物への虐待行為に励んでいる
医師たちは天然痘や牛痘の性質について正確な知識を持っておらず、推進派が盲信するような「両者が同一」は真実とは程遠く、この議論に関する最も専門的な研究者の中には、牛痘が梅毒と関連しているとの見解に傾いている者もいる※
※例)チャールズ・クレイトン →牛痘は、梅毒患者の膿を動物の性器に癒着させたもの、と指摘
しかし、何であれ、ワクチン接種には、町中のヤブ医者よりも科学的根拠がないことは確かであり、結果として、国民はある種のワクチン信任のトリックに騙されているのである
ワクチン接種が行われるとき、それは常に科学的で特定疾患予防に効率的なものとして説明され、そのための金が動くが、その失敗が明らかになるや
- 適切に行われなかった
- 古すぎた
- 新しすぎた
- 瘢痕※が少なすぎた
- 効目が小さすぎた
と騙されやすいカモはそう冷たく言われるのだ
これが牛痘の「科学」である
※訳注 種痘接種後の手術痕
しかし、ワクチンビジネス全体の不条理な性質は、現代の推進派の仮説が、自滅を招いている滑稽な流言によって最もよく示されている
以下に、いくつか例を挙げてみよう
(a) 最新の「効果的な」ワクチンだけが天然痘を予防するのなら、前世紀の一次予防接種は、推進派の文献にあるような天然痘の減少をもたらすことはないはずだ
尤も、この点についてウォルター・ロング氏は「ほとんど茶番劇だ」と非難しているが。
なぜなら、最近「切り取り」が行われたのは、子供の人口のほんの一部に過ぎず、それも現代の考えによれば「適切に行われて」いなかったからである
※「切り取り」の意味は3を参照
(b) もし予防接種が本当に天然痘を予防するならば、未接種の人物は脅威にはなり得ない
接種者は、「保護」されることで自身の身を守ることができるからだ
一方、一部の医師の詭弁のように、予防ではなく、単に症状を軽減するだけであるならば、接種者は未接種者と同様、地域社会にとって危険な存在でなければならない
いずれにしても、強制法は不条理である
(c)牛痘と天然痘が同一のものであり、一方への感受性が他方への感受性を暗示しているとすれば、ワクチンが一般的に、非常に短い期間内に何度も接種されるという事実は、それ自体に対する防御ではないことを証明している
したがって、天然痘という、より毒性の強い病気に対する防御にはなりえない
牛痘フェチの「不滅の」創始者(発見者ではない)であるジェンナーでさえ、このことを十分に見抜いており、奴は極めて論理的に再接種の必要性を否定している
チャールズ・クレイトン博士が遺した、牛痘接種は「グロテスクな迷信」だという歴史的記述を正当化することが、まだまだ追加されるのだろうが、これまでに十分に語られている
2.一世紀に亘る牛痘史が、無益より寧ろ悪い結果であることを証明している
牛痘接種の完全なる失敗を証明する引用文献の数々が触れている多くの明確な事実の中から、紙面の都合で、以下の単純明快な言及にだけ触れる
(a) 19世紀の最大の流行(1871年-1872年)は、この国だけで44,000人以上の人々が亡くなっているが、ワクチン接種が最も励行されている時期に発生した
(b) 天然痘の流行は通常、ワクチン接種者が先に発症する
また、一次接種後・再接種後、全ての間隔で症例と死亡者が記録されている
さらに、予防接種の増加に伴い、接種人口の比率も徐々に増加し、今日での天然痘病院では、接種者が患者の大部分を占めており、一部の限られた地域での発生では、「保護された」人だけが発症している
(c) 接種者・未接種者を合算した死亡数の割合は、ワクチン導入前とほぼ同じであり、このことは、この手術での緩和効果が全く以て空想であることを証明している
(d) 再接種されたイギリス兵とドイツ兵の例は、以下の公式統計で示されているように、推進派を黙らせるのに十分だ
ドイツ兵(1834-1887) 291人/7505人 (死亡率3.8%)
英 国 兵(1860-1888) 391人/3953人 (死亡率9.8%)
ワクチン接種がますます疎かになっているにも関わらず、天然痘が最も減少したのは、イングランドの衛生自治体憲章(1875年の公衆衛生法)が成立してからであるという事実からも、牛痘が役に立たないことがよくわかる
幸いなことに、これは今や、接種者自身にすら、一般に認識されているようだ
連中がいかに一般市民を怖がらせ、警戒心を煽るような写真や、不条理で誤った病院の統計を出してワクチン接種を誇示しようとしても、天然痘の蔓延を防ぐ手段としての牛痘の販売だけを信用することはないようになっている
実際、
「伝染病に直面して隔離とワクチン接種が行われた地域で、伝染病の発生を抑える際に功を奏したのは隔離であった。その功績はワクチンのものとなったが。
- クルックシャンク教授
第二に、私が反ワクチン主義者であるのは、ワクチン妄想を信じることが、唯一の真の治療法である衛生、清潔、消毒、通知、隔離から、医学専門家と一般大衆の注意をそらすことになり、牛痘が導入される前に始まっていた天然痘の衰退を、加速させるどころか遅らせているからである
3.推進派の統計は信頼性がなく誤りである
推進派の出す統計は、
未接種者、或いは「不完全」に接種した患者が、
「効果的」に接種した患者よりも、被害が大きいこと
再接種者、その中でも特に医師や看護師は、特別な免疫を保持していることを示すこと
を目的に設立された、とある病院の統計に大きく依存している
そもそも、これらの統計は、「完璧な」「効果的な」接種とは何かという権威ある定義が存在しないために、全体として曖昧なものとなっており、天然痘が接種者を襲ったときに、推進派目線では「いつでも逃げられるドア」があることを指摘したい
彼らは、それらの症例は「適切に行われ」ていないとし、それに伴って接種群の統計から除外してきたのだ
こうして綺麗に編集されたデータの下では、「適切に行われた」人物が天然痘に罹患しないことは明白である
問題の統計が信用に値しないと考える具体的な理由は以下の通りだ
(a)ワクチンを接種した町と未接種の町を全体で比較した統計ではない
(b)未接種者の致死率(30~60%)は、
・ジェンナーが狂ったように牛痘を発表し
・人々がまともな病院を設立する前
の患者の一般的な致死率(12~18%)を馬鹿げたほど上回っている
(c) 天然痘の重症例では、接種痕の視認が不可能であるため、接種後の死亡者の多くが職員によって未接種群に分類されてしまっていることは、ほとんど疑いの余地がない
これらの症例は、未接種が原因で死亡したのではなく、亡くなった為に未接種者に分類されているということが指摘されている
(d) 接種しながら天然痘で亡くなった子供たちが、"水痘"死と認定されることが少なくないと信じるに足る理由がある
医学の教科書は、真の水痘は「決して致死的ではない」との見解で一致しているが、1881年から1900年までの20年間、イングランドとウェールズで5歳未満の子供の死亡者2,111人以上が「水痘死」と認定されている
(e) 天然痘は虚弱体質の子供を対象とするので(一般的な原因による死亡率は、天然痘流行に関わらず影響を受けない)、あらゆる虚弱体質の子供がいる地域社会の中で、未接種の区画では、接種した区画や健康な区画よりも、感染率や死亡率が高くなることが予想される
(f) 1898年の予防接種法の法改正で、接種を免除された子供たちが、接種した子供たちよりも罹患しやすいという証拠はない
(g) 「痘痕」の統計は、痘痕が多いほど免疫力が高いことを示すものであるが、これはただの仮説であり、痘痕があろうと、未接種の場合には、悪化したのか良くなったのかは誰にも分からない※
※痘痕:痘の潰れた数 →数が多ければ免疫力が高いとするなら、痘痕の増加は「悪化」?「強化」?
更に、ワクチンが天然痘感染と同義ならば、腕に障害のある人物の大きな痘痕は、この病気への罹患しやすさを示し、逆に、小さなただれや微小な痘痕は、比較免疫※の証拠であることは明らかである
※比較免疫(comparative immunity)
進化論で免疫システムを調べる学問
参考:リンク
→身体の強弱と痘痕の大小が反比例している:痘痕の多さが免疫力の強さとは明らかにいえない
しかし、現在の接種方法は、(接種によって)薄い痘痕を発生させる傾向にあるにも関わらず、(痘痕が淡い)後者の例が天然痘を発症した場合、痘痕の薄さが原因とされる
(h) 最後に、再接種を受けた医師や看護師が天然痘に罹患した場合、その詳細が必ずしも公表されるとは限らないといえる証拠がある
いずれにせよ、ワクチンを接種している他の地域の人々にも同じような予防効果を与えていないことを見れば、彼らの主張する免疫は、あまりにも多くのことを暗示している
- 例えば、陸軍と海軍だ
前述の理由を裏付ける十分な証拠など、紙面の都合がつけば簡単に提示できるが、この問題をさらに詳しく調べたいなら、National Anti-Vaccination League, 50, Parliament-street, S.W.に申請することを勧める
4.ワクチンは、国民の生命と健康に深刻な危険をもたらす
予防接種は、病気を蒔いて健康を得るという永遠に不可能なタスクに挑んでいる
以前は無謀にも否定されていたが、この手術の危険な特徴は、英国王立委員会の特別報告書の中で、これまでの編纂の中で最も黒い文書の一つである特別編に記載された暴露によって、最悪の状態にあることが完全に証明されたのである
その証拠に加えて、1881年から1900年までの20年間に、牛痘やその他の予防接種の影響による死亡者は948人にも満たないと正直な医師が認めていると政府の申告書に記載があるが、実際の死亡者数は更に多いと懸念する重大な理由がある
予防接種への非難の目が向くこと避ける為に、接種による死亡が他の病因に認定されていることが知られているからだ
さらに、これだけ多くの人が手術によって殺されたのであれば、死は免れたものの、多かれ少なかれ重傷を負った人の数は何人になるのだろうか
しかし、「純粋な子牛リンパ※1」を使用することで、現在では傷害の危険性がなくなったと主張されている。これ以上の隠蔽はない
牛ウイルスがヒト化された変異種※2と質の面で同程度危険であるという十分な証拠がある
※1「純粋」でも「子牛リンパ」でもなく、牛痘の内容物やウイルス
※2
牛ウィルス:牛痘 / ヒト化された変異種:天然痘 →天然痘患者の膿の代わりに牛痘の膿を使用
:人痘から種痘へ
実際、推進派の医師の中には、梅毒と区別がつかないほどの結果をもたらす可能性があることから、牛ウイルスの方が危険だと断言する者もいる
ウイルスが変わるということは、単にリスクの性格が変わったというだけに過ぎない
例えば、癌のように、重篤で接種可能な牛の病の中には、病原体が発見されていないものがある
故に、ウイルスが存在しないことを判定する既知の検査はない
また、公式に禁止も推奨もされていない「リンパのグリセリン化」も、実際には危険性を増幅させないとしても、軽減するものでもない
改めて言おう、私が反ワクチン主義であるのは、
「無菌環境下で、未知の病原菌の塊を意図的に人の血中に注入することは、危険で比類なき不条理であり、また、完全な健康を禁じることは、貞操や禁酒を禁じるのと同じように、暴君的な邪悪さである 権利を持たぬ立法者はいない その法は耐え難い簒奪であり、そうした法は抵抗権を造り出す」
-F.W.ニューマン
5.このような異様で、無益で、危険な迷信の強制は、雇用者・議員主導の如何に依らず、国民の自由に対する暴君的な干渉である
ワクチン病の法的普及の最も重要な特徴は、その支持者が議論を恐れ、可能な限り、自分たちの統計が独立して検閲されることを拒否しているという点だ
彼らは、自分たちの事件の弁護人、裁判官、陪審員になりたがっている
中には、すべての反ワクチン主義者による批判を法で封じ込めようと主張する者さえいる
彼らのお気に入りの議論は、20代とコスト、または、混乱や投獄であり、これらの「議論」は、金持ちには軽々しく落ちるが、貧しい人々には必然的に特別な苦難をもたらす
法が、現在は、貧者には救済措置を与えていると反論できるかもしれない
確かに、無茶苦茶に作成された(予防接種への)異議申請条項は、どうやら議会が「救済措置」と意図したもののようだが、英国人とウェールズ人だけに4ヶ月間、この問題について猶予を与え、スコットランド人とアイルランド人には一切与えないというものである
しかし、世論の無関心を利用して、偏見に満ちた愚かな判事(補欠判事も一般判事も)が、この「救済措置」をさらに迫害の武器に捻じ曲げて、議会の意向を混乱させていることを、彼らが「尊厳」に欠けると考えていないことは、レイノルズの読者に伝えるまでもないだろう
同様にスキャンダラスなのは、会社の中で異議を唱える従業員に対して、その立場と権力を利用して、強制解雇を迫る雇用主の存在である
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しかし、このような「神聖な人権の蹂躙」が長くは続かないだろうという希望に満ちた兆しもある
専門的な正統性に勝る勇気を持ち、反ワクチン派の側に身を置く医師(チャールズ・クレイトン博士、クルックシャンク教授、W.J.コリンズ卿、スコット・テッブ博士、W.R.ハドウェン博士など)の数は徐々に増えてきている
ワクチン取引の廃止と廃業を加速させる他の要因として、ハーバート・スペンサー、トルストイ、アルフレッド・ラッセル・ウォレスのような重厚で公平な思想家たちの反対と、レスターを始めとする各地の啓蒙的な町にいる反ワクチン主義者たちが、数年前から地道に表明してきた、ワクチン接種法への英雄的で情熱的な抵抗がある
このように、病を忌避し、自由を愛する支持者たちと、私自身を結びつける理由を述べるには紙面の都合がつかない
しかし、私がワクチンへの不信の告白を簡潔に締めくくるには、これらの反対者の中で最も大胆不敵な人物の言葉を借りる他にはない
私が反ワクチン主義であるのは、
「歴代の予防接種法は、事実無根の疑惑と果たされない公約によって成立した
この法は、個人の自由と家庭の聖域を侵害する法として独立して存在する
これは自然の怒りに背反し、その怒りの元である不潔な環境条件へ対処せず、発酵病を避けようとする愚行である
予防接種は衛生科学の教義に完全に違反しており、その邪悪な結果は、最大の犯罪よりも悪である」
-アルフレッド・ラッセル・ウォレス
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